
結婚相談所には通常の交際にはない「仮交際」というシステムがあります。仮交際は、いわゆる「お試し期間」ですが、実際にどのような交際をすればいいのか悩む人もいるでしょう。
仮交際がうまくいけば、真剣交際へとステップアップしますが、仮交際と真剣交際の違いを理解しておくことも大切です。
ここでは結婚相談所独特の仮交際と真剣交際の違いや特徴、期間中にやっておきたいことなどを紹介しましょう。

結婚相談所の「仮交際」って何?

結婚相談所では、お見合いをしてお互いにもっと相手のことを知りたいと思えば、仮交際へと移行します。
交際をスタートさせるのですが、一般的な交際と結婚相談所の仮交際とは、交際に対する考え方が違います。
この点をきちんと理解しておかないと「交際をOKしたのに、1回デートしただけで断られた」「他の人とも付き合っているのは二股?」といった誤解を生みかねません。
仮交際とは「お友達期間」
仮交際は、真剣交際の前段階のことです。仮交際をスタートさせることで、お相手と自由に連絡を取り合って、デートをすることができるので、一般的なデートと変わらないように見えます。
しかし、仮交際中は真剣交際前のお試し期間です。あくまでもお友達として、真剣に交際するかどうか決める期間といえます。
結婚相談所では、仮交際期間中であれば複数の人と同時進行することもできます。そのため「何人もの人とお付き合いすること」に罪悪感や抵抗感を感じる人もいるかもしれません。
しかし、結婚相談所で効率よくお相手を見つけるためには、欠かせないシステムと言えるでしょう。
仮交際期間は?
仮交際の期間は、特に限定されているわけではありません。人によっては、数カ月じっくりと仮交際を経て真剣交際に移行する人もいます。数回デートをして真剣交際する人もいます。
仮交際をしてみて「やっぱりこの人との結婚生活はイメージできない」と考えれば、そこで仮交際を終了することもできます。
一般的に、2~3カ月の仮交際を経て、真剣交際に移行するケースが多いようです。なかなか決断できず、仮交際期間が長くなっても、お互いに時間を無駄にすることになります。真剣交際に移るかどうか、それとも仮交際を終了するかの決断は、できるだけ早いほうがいいでしょう。
結婚相談所のなかには、あらかじめ仮交際期間が決められているところもあります。期間が限定されると、じっくり考えることもできないのかと思いますが、期間が決められているからこそ、真剣にお相手と向き合えるのではないでしょうか。
仮交際中にやっておくべきこととは
仮交際中は、真剣交際や結婚に向けて前進するための大切な時間です。貴重な時間を有効に使うためにも、仮交際中にやっておきたいこと、心がけておきたいことを紹介します。
連絡方法や頻度を相談しておく
気になるお相手と仮交際になったら、お互いに連絡し合うことができます。その場合、連絡方法や頻度を事前に相談するとスムーズです。
たとえば、電話をしてもよい曜日や時間帯、どれくらいの頻度でデートができるのかなど、具体的に話し合っておけば、連絡もしやすくなるでしょう。
お互いに仕事を持っている社会人ですから、負担にならないように配慮したいものです。
積極的にデートする
仮交際中は、お互いのことを知る大切な時間です。お相手との相性を知るためにも、積極的にデートをすることです。
休日のデートはもちろんですが、仕事が終わったタイミングで一緒に夕食を楽しむのもよいでしょう。
最近では、オンラインでデートをすることもできます。仕事が忙しくてなかなかデートできないという場合でも、できる限りコミュニケーションを取ることが仮交際中には重要となります。
デートを重ねる中で、もっとお相手のことを知りたいと思うなら「もう少し頻繁に会いたい」とお相手に伝えるのも大切です。
お互いの結婚観を話し合っておく
仮交際は友達関係となっているため「結婚観まで話し合っておくのはどうかな」と躊躇してしまう人も多いようです。しかし、お互い生涯のパートナーを見つけるために結婚相談所を利用しているわけです。
たとえ仮交際中でも、結婚観を先に聞いておくことは、真剣交際に移行するかどうか決める大きなポイントにもなります。
結婚観のズレは、最初は見逃せる程度であっても、交際を続けていくうちに大きくなっていきます。真剣交際、成婚へと進んでいくと「こんなはずでは」と後悔しかねません。
結婚観でどうしても譲れないものがある場合、お相手に合わせて無理をするよりも、結婚観の合うお相手を探すほうが幸せへの近道かもしれません。
結婚相談所のアドバイザーに相談する
仮交際から真剣交際に移行するべきなのか、あるいは仮交際を終了して新しいお相手を見つけるべきなのか。いろいろと思い悩む時期でもあります。
このようなときには、結婚相談所のアドバイザーに相談しましょう。
結婚相談所のアドバイザーは、さまざまなカップルを見守ってきた経験があります。第三者の立場で適切なアドバイスがもらえるはずです。少しでも気になる点や悩みがあれば、どんどん相談しましょう。

結婚相談所の「真剣交際」って何?

仮交際の定義がおおよそ理解できたところで、今度は次のステップである真剣交際について紹介しましょう。
真剣交際とは「結婚を前提」としたお付き合い
仮交際はお友達の期間であり、複数のお相手とのデートが可能です。一方、真剣交際は1対1で結婚を前提としてお付き合いすることです。
結婚を前提にお付き合いをスタートさせるため、他の仮交際中のお相手とは交際終了となります。さらに新規の紹介も停止となります。
真剣交際期間は?
真剣交際期間は、一般的に3カ月となっており、場合によっては半年と延長することも可能です。
結婚相手は慎重に選びたいという人も多いかと思いますが、真剣交際をダラダラと続けていても何もよいことはありません。時間だけが過ぎて、結局成婚まで至らないというケースも多いものです。
真剣交際中にやっておくべきこととは

真剣交際は、生涯のパートナーを見極めるための大切な時期です。そのためより具体的にやっておくべきこと、確認しておきたいことをピックアップしてみました。
頻繁にデートしてお互いの理解を深める
結婚を前提とした真剣交際では、これから長い結婚生活を送るために必要な居心地の良さを確認することも大切です。
一緒にいて気を遣わずに楽しく過ごせているでしょうか。
自分らしく伸び伸びとできているでしょうか。
明るい希望を感じることができるでしょうか。
これらの感覚は会う回数が少ないと、なかなか感じることができません。
将来設計などを擦り合わせる
将来設計や結婚観が大きく異なると、結婚してからの関係をうまく確立することは難しくなってしまいます。
結婚したらどちらかの親と同居するのか。
子供は何人くらい欲しいのか
共稼ぎするのか
具体的に話し合っておくと、結婚生活がどのようになるのかイメージしやすくなります。また、結婚生活の不安もお互いに解消できるのではないでしょうか。
金銭感覚の確認をする
幸せな結婚生活にとってお互いの金銭感覚はとても大切ですね。お金のことは話題にしにくい部分ですが「しっかり話し合っておけるかどうか」も結婚の決め手となるでしょう。
結婚相談所では、収入面で虚偽の申告をすることはできません。ただし、貯蓄額やお金の使い方といったものはプロフィールではわかりません。真剣交際をしている間に、お相手の金銭感覚をしっかりと見極めることは、結婚生活に大きな影響を及ぼすといっても過言ではないでしょう。
結婚の意思を確認する
真剣交際では、お互いの結婚の意思を確認することが大切です。きちんとプロポーズをして、それに対してきちんと返事をしましょう。
よくあるのが「相手も結婚の意思がある」と勝手に思い込んで、独りよがりに事を進めてしまうことです。
まとめ
結婚相談所における「仮交際」は、お友達として付き合ってみるというお試し期間のことです。仮交際中は、複数の人とデートすることができます。
一方「真剣交際」は、結婚を前提として1対1で交際することです。
仮交際や真剣交際については、一般的な恋愛とは違ったルールやポイントがあります。これも効率の良い成婚に向けてのステップアップだと考えましょう。
わからないことや悩んでいることなどがあれば、積極的に結婚相談所のアドバイザーに相談すると安心できます。
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