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結婚相談所は、結婚への最後の砦ともいわれています。しかし、それゆえに結婚相談所での婚活を「疲れた」「もうやめたい」と感じる人も多いとか。これを「婚活疲れ」といいます。婚活を始めて約3カ月くらいが最も多く、7割くらいの人が「婚活疲れ」を感じているというアンケート結果もあります。
婚活疲れをそのままにしておくと、心身ともに病んでしまって「婚活うつ」という深刻な状態になる危険性もあります。
婚活疲れの原因、婚活疲れになりやすい人の特徴、そして乗り越える方法をご紹介します。

婚活疲れの原因とは
なぜ婚活疲れを感じるようになるのでしょう。それには、結婚相談所ならではの事情や個人の事情などさまざまな原因があります。
コミュニケーション疲れ
結婚相談所での婚活の第一歩は、初対面のお相手とコミュニケーションをとることです。特に人見知りではない人であっても、知らない人とメッセージのやり取りをするときには、随分と気を遣うものですね。
結婚相談所では、検索をして「会ってみたい」と思った人複数人にお見合いの申込し込みをしたり、オンラインで対面会話をしたり、1人でも多くの人とのコミュニケーションを求められます。
また、お見合いの申し込みも来るため、そのたびにお相手のことを吟味し、OKかお断りかを決断しなくてはなりません。「返事を早く出さないと」と感じることも負担になって婚活疲れとなります。
仕事との両立の難しさ
婚活の主流となる年代は、男女とも30代です。30代ともなると、キャリアも積んできて、重要な仕事を任される年齢ではないでしょうか。毎日のように残業が続くという人もいます。
婚活は、時間を上手に活用しながら仕事との両立が必要になります。平日に仕事をして、家に帰ってからお相手の検索、そして週末はお見合いをするとなると、ゆっくりと休む時間も取れず、疲れがどんどんたまって婚活疲れを招いてしまいます。
成果が出ないことへの焦り
結婚相談所に入会するときには、すぐにでも理想の人と出会えるのではないかという期待でいっぱいのはずです。しかし、実際にはなかなかうまくいかないものです。
「いいと思える人と出会えない」「いい人だけれど、結婚までは考えられない」「いいと思った人から断られた」などなど、やはり人と人の出会いはそう簡単にはいきません。
ちょうど婚活を初めて3カ月くらいから、こうした思いがピークになってくるのでしょう。
「このままでは結婚できないのではないだろうか」という不安からモチベーションが一気に下がって婚活疲れの原因となります。
想定以上にお金や時間がかかること
結婚相談所は、出会いのチャンスを作るため婚活パーティーをはじめ、さまざまなイベントを企画しています。それらに参加するためには参加費を支払わなくてはなりません。
さらに、お見合いをしたりイベントに参加するため、美容や衣服への出費、交通費など意外とお金がかかります。
美容や衣服に入念な準備をしても良い出会いがあるとは限りません。「これだけお金と時間を費やしても、果たして結婚できるのだろうか」「今の婚活は無駄なのではないか」といった不安でいっぱいになります。
それに追い打ちをかけるように、理想のお相手が見つからず、時間ばかりが過ぎていくという悪循環に陥ると、婚活疲れの原因となるでしょう。
お見合いを断られると自信が持てなくなること
結婚相談所で婚活を始める初期のころは「どんな人がいるのだろう」「出会いが楽しみ」といった期待感のほうが先行します。
しかし、3カ月を過ぎるあたりから、何度もお見合いを断られたり、交際が長続きしなかったりすると、徐々に自信が持てなくなって婚活疲れの原因となります。
「これ以上婚活を続けても意味がないのではないだろうか」とネガティブ思考に陥ってしまうと、せっかくの新たな出会いにも大きな影響が出てしまいます。
期待通りの人と出会えないこと
結婚相談所で婚活すれば、きっと理想の人に出会えるだろうという期待や希望を持つのは当たり前です。しかし、婚活を始めてしばらくすると、理想と現実のギャップに愕然とし、婚活疲れの原因となります。
期待感が大きければ大きいほど、現実を突き付けられて落ち込んでしまい疲れてしまいます。
短期間で理想の人と出会って、自分のことも気に入ってもらえるというパターンはごく稀なことだと理解しておくべきでしょう。
婚活疲れをしやすい人の特徴
結婚相談所で婚活疲れをしてしまう人もいれば、そのまま積極的な婚活を続けられている人もいます。では、婚活疲れしやすい人にはどのような特徴があるのでしょう。
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期待値が大きすぎる人
結婚相談所に入会したときには、誰でも「いい人に会えるといいな」「理想のパートナーに会えるかな」などなど、いろいろな期待を抱いているはずです。
なかには「結婚相談所なのだから、絶対に結婚できる」と期待が大きすぎる人もいます。
しかし、一般的な恋愛でも同じですが、短期間で相思相愛になってゴールインというのは簡単なことではありません。期待が大きければ大きいほど、なかなか進まない婚活に対して「婚活疲れ」を感じてしまいます。
相手に対して理想が高いという人も婚活疲れを起こしやすい傾向があります。理想に近い人を見つけたいという気持ちもわかります。しかし、100%理想通りという人は存在しないと考えるべきです。
期待値が高すぎると、相手に対して減点法で考えてしまいます。年収はイマイチだけれど、職業は安定的など、相手のよいところを見つけるように加点法で婚活に取り組んでみましょう。
結果を急ぎすぎる人
年齢的なことや、周囲からのプレッシャーから短期間で結果を求めてしまう人も婚活疲れを起こしやすくなります。
出会ってすぐにお互いに「この人だ」と思うカップルも確かにいるでしょう。しかし、一般的には、成婚までに何度もデートを重ね、お互いを理解することによって結婚を決めます。
また、仮交際から真剣交際まで進んでも、結婚まで至らなかったというケースもあります。結果が出ないことで、焦りを感じ「このままでは、結婚できないのではないか」と婚活自体に消極的になってしまいます。
他人からの評価を気にしすぎる人
他人からの評価を気にしすぎる人は「お見合いを断られたのは、自分が悪いからかも」と落ち込んでしまいがちです。他人からの評価がイコール自己評価になってしまうからです。
自己評価が下がってしまうと、自信が持てなくなってしまいます。ネガティブ思考になってしまうと表情や言動に表れます。せっかくの素敵な出会いのチャンスを逃してしまう可能性が高くなります。
結婚相談所での婚活では、他人からの評価を気にする必要はありません。お見合いや交際を断られても「縁がなかった」と割り切って、次への婚活に気持ちを切り替えましょう。
まじめな人
婚活にまじめに取り組むことは、婚活を成功に導く大切な要素です。とはいっても、あまりにもまじめに取り組むと逆に婚活疲れを感じてしまいます。
たとえば、複数の会員からお見合いの申込などが集中することがあります。それぞれのお相手に対して丁寧に対応していると、時間も手間もかかって疲れてしまいます。
また、まじめに婚活に向き合っているからこそ、お相手から断られると自分を否定されていると感じてしまうものです。「また断られたら」という気持ちが先行して疲れてしまい、婚活に消極的になってしまいます。
心にゆとりのない人
仕事やプライベートが忙しくて、心にゆとりがないという人も婚活疲れになりやすくなります。
婚活を始めると、いろいろとやることが多くなります。検索はもちろんですが、お見合いともなると週末を費やすことになります。
お見合いのための美容や衣類などの買い物時間も考えなくてはなりません。
仕事や目の前のやるべきことが多すぎる場合、心にゆとりがなくなります。心にゆとりがなくなると精神的にも追い詰められ、お相手に対する思いやりの心も持てなくなってしまいます。
婚活疲れを回避する方法
「婚活に疲れたな~」と感じるようになったら、深刻にならないうちに早めに回避するようにしましょう。無理に自分を奮い立たせてしまうと「婚活うつ」となって、日常生活にも支障が出てしまうことがあります。
婚活と少し距離をとる
婚活疲れを感じたら、少し婚活から距離をおきましょう。今まで、週末は婚活に費やしてきた時間を休息時間としてリラックスしてみてはいかがでしょう。好きなことをする、ただボーっと過ごしてみるなど、気分転換をしましょう。
婚活を始めると、知らない人と会う機会も多くなり、緊張状態が続くことになります。結婚相談所では「休会制度」を設けているところもたくさんあります。
次の婚活を精力的に行うためにも、お休みするのも必要かもしれませんね。
悩みを聞いてもらう
頑張っているのに、なかなかうまくいかない。そのようなときには、一人で悩まずに誰かに相談してみましょう。親しい友人に愚痴を聞いてもらうだけでも、気持ちがスッキリするかもしれません。
また、結婚相談所を利用している場合には、担当のコーディネーターに悩みを聞いてもらうのもおすすめです。コーディネーターは婚活のプロで、さまざまな事例を体験しています。その経験から、婚活への悩みに対してより的確なアドバイスができるはずです。

婚活活動のペースを見直す
婚活疲れは、婚活を初めて3カ月くらいが最も多いとされています。これは早く結果を出そうとして、ついつい無理をしてしまうから。
何人もの人とマッチングして同時進行でお付き合いを始めると、ひとりひとりと丁寧に向き合うことが難しくなります。次から次へとマッチングを繰り返していくうちに、マッチング自体が流れ作業になって、関係を深めることができなくなります。
同時進行のお相手を極力減らして、ひとつひとつの出会いと関係を深めていくほうが、婚活疲れになることもなく、結果も早く出るのではないでしょうか。
婚活方法を見直す
婚活には「マッチングアプリ」「婚活パーティー」「結婚相談所」など、いろいろな方法があります。婚活疲れを感じている場合は、婚活方法を見直してみるのも一つの方法です。
マッチングアプリで婚活している場合は、多くの人とのメッセージのやり取りに疲れてしまっているのかもしれません。
婚活パーティーでは、知らない人とコミュニケーションをとる必要があり、人疲れしてしまっているのかもしれません。
婚活の方法には、メリット・デメリットがあり、性格的に合う・合わないもあります。もし、婚活疲れを感じたら婚活方法を見直してみるというのも有効な方法です。
成功をイメージする
婚活を始めたばかりの時は、お見合いを断られたり、仮交際ができてもそれ以上進まなかったりして悩む人が多くいます。また、断るのも断られるのも心が折れてしまいそうになります。
「こんなことで結婚できるのだろうか」とついついネガティブ思考になってしまうのが当たり前。しかし、こんなときこそ成功をイメージしましょう。
「理想の人と出会えてうれしそうにしているあなた」「デートでいい感じになっているシーン」などを想像してみましょう。
肯定的に考える
婚活が進まないときには、自分に原因があるのではないかと考えてしまいがちです。自分を否定的に考えてしまうと、婚活だけでなく仕事などにも悪影響が出てしまいます。何よりも、あなたの魅力が十分に発揮できない状態です。
しかし、婚活は失敗を積み重ねながら良きパートナーを得る修行のようなものです。決してあなたに問題があるのではなく、お相手との縁がなかっただけのこと。より理想のパートナーとの出会いのためにクリアしなければならないミッションのようなものと考えましょう。
「自分の一生を託せるパートナーはこの人ではなかった」「この先に理想の人と出会えるチャンスがきっとある」と肯定的に考えることが婚活疲れを解消するのに役立つでしょう。

まとめ
結婚相談所での婚活は「容姿」「年齢」「年収」学歴」「性格」などすべてをさらけ出さなくてはなりません。そのうえでふるいにかけられるという「過酷」なサバイバルゲームのようなものです。
「断られる」のはもちろん「断る」のも、胸が痛むことでしょう。これが何度も繰り返されると「婚活疲れ」を感じるようになります。
それでも、無理をして婚活を続けていると自分に自信がなくなって、自己否定的な考えに取りつかれるようになります。いわゆる「婚活うつ」ですね。
こうなってしまうと婚活自体が続けられなくなり、日常生活にも影響が出てしまいます。
婚活疲れを起こさないためにも、ときどきは婚活から離れて趣味や自分だけの時間を過ごすようにしましょう。
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